今回のブログでは、前回ご紹介した組織開発に関する記事の続きをお届けします。
前回は「インターグが考える組織開発について」をご紹介しました。
組織開発における過去の取り組みや今後の展望について、今回も組織開発担当の大川さんに聞いたので、早速紹介したいと思います。
インターグが組織開発に取り組む理由
ー2023年7月に実施した社員旅行の様子ー
組織開発担当の大川です。
ここからは、私が考える「インターグが組織開発に取り組む理由」についてお話ししようと思います。
前回の記事で「企業は売上や利益を上げることができれば良いというわけではなく、中長期的に見れば社員の働きがいを高めることこそ重要」だとお伝えしました。
確かに、売上や利益は企業の安全性や成長性を表す指標であり、企業にとって非常に重要です。
一方で、社員(以降メンバーと言います)一人ひとりが働きがいを見出し、仕事や人生に充実感を感じられることも、売上や利益と同じくらい重要だと考えています。
私が思うに、働きがいを高められると、例として次のような効果を期待できます。
生産性が向上する
例えば「チームの成長に貢献したい」といった、働きがいが帰属意識を生み、湧き上がってくる成長意欲を芽生えさせるのではないでしょうか。
また「一緒に働く人のために、自分には何ができるか?」という当事者意識を持つことで、一人ひとりが自ら課題を設定し、取り組むことで新しい価値を創造できると考えています。
より良い仕事ができるようになるために、自主的に能力開発を行うようになるので、組織全体の生産性の向上とともに長期的な成長を実現できるでしょう。
人材が定着しやすくなる
「自分はチームの力になることができている」
「仕事が楽しい」
自分の役割を理解し、能力を発揮することができる環境ができれば、自己有用感の促進に繋げることができます。
結果的に離職率の低下に結びつけることができますし、併せて長期的な成長を実現できれば社内外を問わず会社の信頼を積み上げることも可能です。
また、働きがいのある会社で働きたいと願う候補者の目にも留まるようになり、採用にも良い効果をもたらすのではないかとも考えています。
今までどんな取り組みを行ってきたのか?
企業理念の策定
ーインターグの企業理念にはメンバーの思いが詰まっていますー
企業理念策定にあたり、インターグという組織が、どのような人や物で構成されているのかを、会社の歴史とともに見つめ直すことから始めました。
- まず、役員や社外のステークホルダーを含むメンバー全員にデプスインタビューを行いました
- インタビューで得られた多様な視点を元に、インターグの在り方の洞察を深めたところで、社会課題の探索とインターグの存在意義を言語化しました
- 言語化には社外の有識者にも入っていただくなどして、前身となる企業理念を作り上げることができました
これにより、インターグの指針や価値観が組織全体に共有され、以降は企業理念に基づく一体感のある行動や意思決定が可能になったと思います。
その後、リブランディングを経て、現行の企業理念を明文化するに至りました(現行の企業理念はこちら)。
オフィス創り
ー2023年4月に今の六本木オフィスに移転してきましたー
『働きがい』という言葉は、『働きやすさ』と『やりがい』という2つの言葉が組み合わさって成立しています。
働きやすさの観点で言えば、メンバーが居心地が良いと感じ、生産性を高めながら仕事ができるオフィス作りに着手しました。
インターグの組織風土を体現しつつ、メンバーのニーズに応えられるオフィスを作ることは容易ではありませんでしたが、社内外のステークホルダーの協力のおかげで、社内アンケートで働きやすいオフィス度 90点(100点満点)の評価を得られたオフィスを創ることができました。
今後も改善しつつ、やりがいのみならず働きやすさの向上にも貢献していきたいですね。
全社総会(イベント企画と実施)
ー2023年12月に開催した全社総会の様子ー
2021年を皮切りに、策定した企業理念、醸成した組織風土をベースとした全社総会を企画しています。
新型コロナウイルスの流行からインターグは自由出社に切り替わりましたが、それ故に全社総会は、メンバー全員が顔を合わせて語り、お互いを知る貴重な機会となっていると感じています。
毎年コンセプトに沿ったメンバーが楽しめる多種多様なコンテンツと、メンバー同士がコミュニケーションを取りやすい環境創出を心がけています。
企画する側が、企画一つひとつに『インターグらしさ』を散りばめ、参加する側が、意図や思いを汲み取り一緒になって組織風土を醸成するイメージです。
大きな流れの源泉をこれからも創っていきたいです。
IOP(新入社員向け研修)
インターグではIOP(Interg Onboarding Program)と題した、新入社員(以降新メンバーと言います)向けの研修を行なっています。
ちなみに『オンボーディング』とは船やバスなどの乗り物に乗ることを意味し、新メンバーにインターグを知ってもらい、いち早く環境に慣れてもらうことを目的の一つとしています。
IOPでは策定した企業理念の深堀りをはじめ、様々なワークショップを通して体系的に学ぶコンテンツを揃えています。「明文化した企業理念をどのように体現していくのか」という問いを持ちながら、新メンバーとともに考え、実践する3ヶ月間です。
私はナビゲーターとしてメンバーに伴走していますが、新メンバーの在り方や言動の変化に立ち会えることが働きがいに繋がっていると感じます。
今後実施したい取り組み
会社としての指針は固まったので、次は一人ひとりのメンバーにフォーカスした施策を試してみたいです。
なぜなら『一人の幸せから、世界を変える。』というMissionの対象には、インターグで働くメンバーも含まれるからです。
自分が想像する幸せの形、理想像があると思いますし、一人ひとりが未来からエネルギーをもらえる状態になっていると良いですね。
例えば、コーチング的なアプローチを前提として、「どんなキャリア形成を築けると充実するか?」ひいては「どんな人生を生きられると幸せか?」を問い、内省する機会を設けます。
そして、社歴や役割、事業部といった垣根を超えて、メンバー同士が互いの幸せについて伴走し合える仕組みを作り、個々人の幸せとインターグで働く意義をリンクさせたいと考えています。
ー自分自身が誰よりも幸せを追求し、理想を実現していこうとする姿勢が大事ですー
個人的には、あまねく人事領域について学問的に学びたいと思っています。
インターグでサンプルを集め、大学院のような研究機関で成功法則を体型的にまとめたいです。
理論としてまとめることができれば、インターグ以外の企業にも汎用的にアプローチできますし、どんな組織や環境においても再現可能な組織開発ができるようになると考えています。
また「本を出版できたら…取材依頼が殺到したら…」といった、理論化に成功した先のワクワクする未来を想像することが、自分のモチベーションになっていますね。
今後の目標
今後の目標は、他社のロールモデルになることです。
そして、理念型経営の成功事例をインターグが継続的に生み出し、近くの企業を触発させていきたいです。
私が思うに、どの企業にも理想とする世界があって、理想を言語化したものが企業理念だと考えます。
何より企業活動の行き着く先は、何らかの幸せに集約されていくと思うのです。
ー色んな想像をメンバーと一緒にしながら話すことも働きがいに繋がりますー
では、インターグなりに幸せを社会に伝播させていくことができたら、どんな良いことが起きるでしょうか。
その思いに共鳴する企業が現れたり、企業理念実現の一端を担いたいという人がインターグに入社したり、社会に与えられるインパクトは増大していくのではないかと考えています。
結果、自分自身で幸せと感じられる人が増えていき、経済的にも精神的にもより良い世の中になると信じています。
要するに、みんなが幸せな世の中を創っていきたいです。
まとめ
いかがでしたか?今回は2回にわたり、弊社の組織開発についてご紹介させていただきました。
組織開発は常に挑戦と新たな発見の連続です。
組織の力を高めることで企業価値向上にも繋がるのだと思いました。
今後も弊社の取り組みや企業文化を紹介できたらと思いますので、どうぞお楽しみに。