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今さら聞けない?SEO初心者向け講義第4回「サイト外部施策」被リンク&サイテーションの獲得

目次

「SEOについて知りたい・学びたい」初心者の方向けに、SEOの基本(仕組み・やり方)を解説していく連載の第4回です。

(一部内容はこちらの書籍を参考にしています。 『現場のプロから学ぶ SEO技術バイブル』 ※Amazon外部リンク

今回のテーマは「サイト外部施策」について。具体的には、以下の内容を紹介していきます。

  • 「被リンク施策」「サイテーション獲得」のポイントと注意点
  • サイト外部施策の実装イメージ(※技術的な手順は記載していません)

目次のなかから、気になるトピックスをチェックしてみましょう。

SEOのサイト外部施策でサイトの「外部評価を高める」


SEO外部施策は「被リンクの獲得」「サイテーションの獲得」の二本柱で行う

引用元:Photo MixによるPixabayからの画像

主なサイト外部施策は、「被リンク獲得(リンクビルディング・外部リンク対策)」と「サイテーション(引用や言及)の獲得」です。

他サイトからリンクを貼ってもらったり、サイト名・企業名・サービス名について言及してもらったりすることで、自サイトの評価向上に繋げる施策となります。

「質が良いリンク」を集めたり、多くの人に言及されて世間から注目度が高いと判断されたりすれば、Googleから「多くのユーザーに求められていて、役立つコンテンツがある信頼性の高いサイト」と判断されやすくなります。

これにより検索結果の表示順位にも好影響を与えられるものと考えられています。


被リンク獲得もサイテーション獲得もあわせて、ひとつの外部施策として考える

被リンク獲得(リンクビルディング)も、サイテーションの獲得も、「メディア・企業名・サービス名の評価や信頼性を向上させる」という目的は同じなので、それぞれを切り分けて考える必要はないでしょう。

例えば、サイテーションを高めていけば、サイト外部で言及される機会が増え、結果として、サイトを訪れる人や、サイトを紹介してくれる人、ブログ記事やSNS投稿でリンクを貼って紹介してくれる人の増加も見込めます。

施策のカテゴリーは関係なく、外部施策の一つひとつが他の施策を支援しているというようなイメージで連動的に取り組むのが効果的と言えそうです。

被リンク施策(リンクビルディング)

引用元:Diggity MarketingによるPixabayからの画像


「質が良いリンク」を集めなければ意味がない

リンクビルディング・被リンク対策は、外部サイトから自サイトへのリンクを集めることが目的です。
もっとも、リンクの数も大切ですが、それ以上に、リンク元のページランクなどを考慮した「リンクの質」がさらに重要な要素といえます。

以下、「リンクの質」をはかる指標として参考にしましょう。

  • リンク元ページのGoogleからの評価(ページランク)は高い方が良い
  • リンク元ページに貼られたリンクは、目立つデザインになっていたり、フッターやサイドバーではなくメインコンテンツのなかに設置されていたり、”重要なリンク”だと判断されやすい方が良い
  • リンク元とリンク先のコンテンツの関連性が高く、ユーザーにとって有意義な導線だと判断されやすい方が良い
  • リンクが貼られてからの経過時間(リンクエイジ)が短い=新しいリンクの方が良い
  • 古いメディア(ディレクトリサイト)からの被リンクは、過去にブラックハット(違反)SEOとして利用されてきた経緯もあって低評価に繋がる可能性があるため、避けた方が無難

このように、自サイトへリンクしている外部サイトがどのようなサイトなのか、どういう意図でリンクしてくれているのか、ということもGoogleの重要な判断基準になっている、と考えられています。

逆に、被リンクを購入する、大量に作為的な被リンクを生成する、といった行為はGoogleからの低評価に繋がり危険ですので絶対にやめましょう。


リンク属性”nofollow”の意味を知っておく

被リンクに関して知っておきたいのが、“nofollow”という属性の意味です。

“nofollow”とは、HTMLソースのaタグに設定できる属性で、下記のように記述されます。

この属性とは、リンクの扱いをGoogleに指示できるもので、いくつか種類があります。そのうち
「nofollow」の意味は、「リンク先にこのページの評価を受け渡さない」
です(厳密には評価を100%受け渡さないわけではないようですが、大意は変わりありません)。

つまり、被リンクを集めてページ評価を高めたいときに、nofollow属性付きのリンクでは、被リンク効果はほとんど薄まってしまうということです。

被リンクの効果が薄くても、ユーザーの導線になったり、自サイトのサイテーションとしては認識されたりするので、全く無意味ということはありませんが、この違いは大きいのでしっかりと認識しておきましょう。

以上をまとめると、被リンク対策としては「可能な限りリンクの質が高く、かつ、nofollowが設定されていないリンクを多く集める」ことを目指すことになります。



理想は「自然発生リンクを集める」ことだが、「自然ではないが正当な被リンクを集める」ことも大切

被リンクには、働きかけによって獲得するリンクと、自然発生するリンクとがあります。
例えば、ユーザーがブログ記事で紹介リンクを貼ってくれた場合などは、こちらがコントロールしているわけではないので、自然発生したリンクといえます。

こちらが特に働きかけなくても「素晴らしいコンテンツに人が集まり、自然に被リンクが増える」ことは理想ですが、このように自然発生する被リンクはコントロールできる要素ではないため、集めるのは簡単ではありません。

ですので、リンクビルディングの方針としては、

「被リンクが自然発生しやすい状況をつくる」
「自然発生ではないが正当な被リンクを集める」

この両方に対応していくことが大切といえます。

サイテーション

引用元:Gerd AltmannによるPixabayからの画像

くり返しになりますが、サイテーションはリンクビルディングの施策対応と近いものがあります。
被リンクとは別の形で、暗示的にサイト・企業などの言及を受けることがサイテーションとなります。

言及される機会や場を増やし、質の良いリンクを獲得できればベスト(リンクビルディング)ですが、そうでなくてもWEB上で注目が集まるのであればベター(サイテーション獲得)というふうに、サイト外部施策は総括的にとらえることが多くなるでしょう。

主なSEO外部施策の例 7パターン

以上の大枠を把握したうえで、ここからは、具体的な外部施策の例を見ていきましょう。
以下、前提として、企業メディアへの集客が目的のケースを想定しています。


SEO外部施策① SNS、Youtubeといったメディアでアカウント/ページを作成する

引用元:Joseph MuciraによるPixabayからの画像

SNSやYoutubeなどは情報発信するのにぴったりのツールですので、アカウント、チャンネルなどを作成し、コンテンツSEOなどと相互的に活用していくことができます。

すべては運用次第ですが、自社のチャンネルの動画URLが拡散されることで結果としてサイトへの導線を増やしたり、アカウントやチャンネルをベースとしたコミュニティで自社のファンを増やしたりと様々な利用法が考えらえます。

YouTubeからサイトへの直接の被リンクはnofollowが付与される(ほとんどのソーシャルメディアがそうです)ことになりますが、動画コンテンツのフォローなどを通じた間接的な被リンクの獲得を含め、その効果は広く見込めるはずです。

また、SEOのみならず、コンテンツマーケティングなどの観点からもSNSを有効活用してトラフィックを増やすことは有意義な施策となりえますので、腰を据えて取り組む価値がある施策と言えるのではないでしょうか。



SEO外部施策② 求人メディア(無料・有料)に登録して募集をかける

引用元:mohamed HassanによるPixabayからの画像

求人メディアに企業の情報を登録することも、サイテーション獲得に繋がります。

求人メディアは、会社の名前やサイトのURLのほか、自社の事業内容やサービス名などもあわせて紹介しやすい媒体なので、WEB上に情報を発信するにはうってつけです。

求人メディアは、エン転職などの有料サイトが多いですが、「Wantedly」「Indeed」「求人ボックス」など無料で登録できるメディアもあるので有効活用しましょう。



SEO外部施策③ 自メディアにSNSシェアボタンを設置する

引用元:Dsndrn-VideolarによるPixabayからの画像

自社メディアにSNS(Twitter、Facebook、はてな、Pinterest など)のシェアボタン・いいねボタン・ブックマークボタンを設置することで、ユーザーにサイテーションやリンク設置を促すことができます。

特に、はてなブックマークのリンクには、他のSNSと違い、nofollowの属性が付与されていませんので、ぜひ設置しておいて被リンク獲得を狙いましょう。

もちろん、こうした言及を促すためには、それに見合ったサービスやコンテンツが必要になってくるので、コンテンツSEOなどと合わせて対策すべき施策と言えます。



SEO外部施策④ Googleマイビジネスに登録する

引用元:SimonによるPixabayからの画像

実店舗や企業所在地などがある場合は、Googleマイビジネスに情報を登録することで、GoogleマップなどGoogleのサービス上に自社の情報が表示できるようになります。

サイテーション獲得によるGoogle検索の評価向上が見込めるほか、Googleのサービスが入り口となって自社サイトを訪れるユーザーの獲得にも繋がります。



SEO外部施策⑤ 無料で企業紹介してくれるメディアに登録する

申請することで、企業紹介として、企業名や自社URLをサイトに掲載してくれるメディアがあります。

もちろん、企業イメージ・事業内容・サービスと全く関係がないサイトにただ紹介してもらうのは逆効果ですし、SEOのみを目的としたURL掲載もグレーとなります。

しかし、採用メディアのような「企業そのもの」をピックアップするメディアであれば、業界や業種にかかわらず、必要性がある限り掲載は自然といえます。

一例として、

  • 「同じ業界の企業情報を集めているデータベースのサイトに登録する」
  • 「各企業の先進的な福利厚生をまとめているサイトに紹介してもらう」
  • 「省庁が主催しているイベントやキャンペーンに参加して賛同企業となる」

などが考えられそうです。



SEO外部施策⑥ 関連性のあるメディアに登録する・関連性のある企業に紹介してもらう

上の施策とは反対に、自社と関連性が高いメディアに、サービスやサイトの情報を掲載してもらう施策です。

関連性が高く権威性があるサイトからの被リンクほど質が良いとされるので、獲得できるのであれば狙いたい被リンクではあります。

もっとも、関連性があるサイトは競合メディアである可能性もあり、また、リターンを用意してリンク設置を依頼することはNGなので、このような被リンクを集めることは特に難しいかもしれません。



SEO外部施策⑦ PRサイト(無料・有料)に登録してプレリリースを配信する

引用元:Gerd AltmannによるPixabayからの画像

上記で紹介した、外部メディアへの寄稿に近い施策になります。

最新の事業内容や企業ニュースを、WEBメディア・新聞などの報道機関に向けてプレリリースとして配信し、新聞・ネットニュースを通じて幅広く、公式に情報展開します。

ただし気を付けておきたいのは、Googleの公式見解によると、プレリリースにアンカーテキストなどで不自然に設置したリンクは、リンク先ページの評価低下に繋がる可能性がある、ということです。

※参考: Google検索セントラル「リンクプログラム

こういった注意点に気を付ける必要はありますが、上手くいけば、企業名やサービス名のワードの検索結果にトップニュースという形でプレリリースの概要が表示されたり、露出機会が増えるので単純に流入の経路増加が見込めたり、SNSやRSSによる情報拡散の幅が広がったり、さまざまな効果が見込めます。

SEO「サイト外部施策」は、マーケティングの一環として成果の最大化を目指す

引用元:mohamed HassanによるPixabayからの画像

今回はSEO施策のうち「サイト外部施策」(リンクビルディングとサイテーション)についてのご紹介となります。

SEO外部施策では、強引な手法はペナルティなどの対象にもなるため、自社のメディアなどに合った効果的な方法論を見つけ、地道にリンクや言及を獲得していく必要があるでしょう。

SEOの外部施策に関しては、「サイト内部施策」や「コンテンツSEO」と合わせて、リンクビルディングやサイテーションに繋げるためのマーケティング手法を考案し、中長期的に成果の最大化を目指すことが重要となりそうです。

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