こんにちは!Webディレクターのkiyotaです。
今回は会社の【スキルアップ支援×資格手当】を活用して取得した3種類の試験
- Webライティング能力検定
- SEO検定1級
- Webディレクション試験(Web検 Webディレクター)
について、試験内容や難易度、お役立ち度などを感想を混じえてご紹介していきます!
簡単に紹介すると、インターグでは、業務に関連する勉強用の書籍代やセミナー代について、会社の全額負担で補助金が出ます!学びたいことは金銭面を気にせず積極的に学べるので非常にありがたい、これが「スキルアップ支援」という制度です。
また、会社指定の資格を取得すると「資格手当」が給料にプラスされます。一番実際的な形でスキルを評価してもらえるので、モチベーションも高まりますね!(笑)
ちなみに今回筆者が受検した資格のラインナップは、
- 会社の資格手当の対象であること
- 筆者の業務(Webディレクター・Webライター・SEO担当)に関連すること
という基準で選んだものとなっています。
それでは、ここからは実際に受検してみた各試験についてご紹介していきたいと思います!
資格受検を検討されている方や、仕事に関連するスキルを磨きたい方は参考にしてみてください。
※各検定の情報は公開時点のものです。最新情報は必ず各公式サイトを確認してください。
Webライティング能力検定
「Webライティング能力検定」は、一般社団法人 日本WEBライティング協会が主催する、Webライティング関連のスキルにまつわる試験・資格です。似た名前の検定で「Webライティング技能検定」(一般社団法人 日本クラウドソーシング検定協会 主催)がありますが、別物なので注意しましょう。
この試験は、Webライターの方をはじめ、ネット上で文章ベースの記事コンテンツを作成・公開することが多い人向けの内容となっています。
筆者の感想では、特にWebライティングやWebコンテンツ制作、Webマーケティングなどにこれから携わりたいと考えている、どちらかというと入門者の方向けの検定という印象です。
Webライティング能力検定の試験内容
具体的な試験の項目は以下のとおりです。
- 1)国語
誰でも理解できる平易で正しい日本語 - 2)ウェブライティング
企業HP、ネットショップ、ブログ、FB、などのライティングスキル - 3)コピーライティング、メールライティング
売れるライティング、メールによる顧客対応 - 4)SEO
多くの人に訪問してもらい、売上を上げられるSEO - 5)倫理・法律、炎上対策
トラブルを起こさないライティングスキル - 6)Webライティングに関するミニ論文(200~300文字)
意図が適確に伝わり信頼を高められる文章
日本語の知識(単語・熟語・敬語などの問題)から、Webライティングにまつわるセオリーや通例などが広く範囲となっています。
法律や炎上対策に関する内容が盛り込まれているので、あらためてネットでコンテンツを公開することへの注意点や配慮を学べるのもポイントです。
最後にはミニ論文がありますが、決して内容の良し悪しを問われるものではなく、形式やロジックが最低限守られているかをチェックする内容という印象を受けました。
Webライティング能力検定1級の対策
Webライティング能力検定の対策は「公式テキスト(模擬問題付)」「Webライティングが2ランクUPする問題集」をしっかり行えば十分だと感じました。というのも、試験内容のかなりの部分がテキストと問題集をベースに作成されているためです。
あくまで自分が受けた際の内容と印象ですが、準備をしっかりしていればある程度以上の点数は取りやすい内容だと思います。
ミニ論文も採点基準を踏まえて論理的に対策すれば、水準以上を獲得するのはそこまで難しくない印象です(実際、受検したときには論文がまずかったかなと思ったのですが、採点ではしっかり満点を取れていました)。
YouTube動画講座セットは利用していないので、動画の内容はわかりませんが、
もしミニ論文に不安がある方は上記セットでの論文添削は利用してみてもいいかもしれません。
Webライティング能力検定1級の勉強期間
個人差があるのと総勉強時間までは測っていないので参考にならないかもしれませんが、筆者は申し込みから一ヶ月半ほどで1級に合格することができました。
とはいえ、出題範囲がよくわからなかったこともあり、他の本で敬語や熟語まで丁寧に勉強したので、公式テキストと問題集に集中するだけであれば、おそらく1~2週間ほどの勉強でも十分1級獲得は狙えそうです(あくまで個人の感想です)。
Webライティング能力検定1級の合格率・難易度・感想
検定の公式サイトによると、2022年前後の1級合格率は25~30%ほどだそうです。
以下、受検してみて感じた筆者の個人的な評価になります。
- 難易度 ★★☆☆☆
- お役立ち度 ★★★☆☆
試験範囲が思ったよりテキストと問題集に準拠していたなというのが正直な感想です。とはいえ、テキストと問題集の内容にも役立つ情報が色々と含まれていると感じたので、それを反復して身につけるのも理にかなっているかもしれません。
法律やSEOなど特定分野には疎いという人や、これからライターを目指そうという初級者の方に特におすすめしたい検定かなと思います。
実際のライティングやマーケティングのノウハウや現状を習得するというより、広範な基礎知識を体系的に学びたい方はぜひチャレンジしてみましょう。
SEO検定1級
「SEO検定1級」は、一般社団法人 全日本SEO協会が主催する、SEOの知識や仕組みに関する検定・試験です。
この試験は、WebサイトをGoogleやYahooなどの検索エンジンで検索上位表示させることで、商品やブランドのマーケティングに活用したいWebマーケターの方や、SEOを意識したコンテンツ制作をしたいWebライターの方向けの内容となっています。
ただし、筆者の見解では、SEOは日々情報が更新されていく分野であり、一言で検索エンジン最適化といってもひとつひとつの施策内容や対応方法は細分化されケースバイケースになります。これを試験としてひとつの体系にまとめるのは非常に難しいのではないかと感じています。
そのためか、この検定の内容は一般的・普遍的な内容やSEOの歴史に触れるものが多く、専門性を深めるというより、あくまで入門者のとっかかりやSEOに関する教養として検討するのがよいという印象を受けました。
SEO検定1級の試験内容
具体的な試験の項目は以下のとおりです。
- 第1章 モバイルSEO
- 第2章 ASOとアプリマーケティング
- 第3章 ローカルSEO
- 第4章 Googleアップデート
- 第5章 検索順位の復旧方法
- 第6章 SEOの未来
引用元:SEO検定1級 公式サイト
SEOに関する基礎的な考え方や通説的なルールに関する内容がベースの試験内容となっています。公式テキストの内容(上記試験項目)を見てもらうとわかる通り、2級3級などの内容を踏まえてか、出題分野には若干偏りがあります。
また、出題内容は1級の公式テキストと問題集を学んだだけでは判断できないものも一定数あるため、テキストとは別にSEOに関して情報収集していないと答えられないものも一部出題される可能性が高いでしょう。
あるいは、筆者が利用しなかった「ダウンロード講座」でこのあたりが対策できるのかもしれません。
SEO検定1級の対策
基本的には「公式テキスト」「過去問」の内容を完璧に理解しておけば、80%以上の点数を獲得することはできそうです。
ただし知識をそのまま答えればいいというより、理解を踏まえて考えれば予測できる、というものも出ていた印象なので、検定のテキストや問題の主旨を汲んで考えられるまでじっくり学ぶ必要はあるように感じました。
SEO検定1級の勉強期間
個人差があるのと正確に測っていないので参考にならないかもしれませんが、筆者は二ヶ月ほどの勉強時間で1級に合格することができました。
もっとも、諸事情で勉強期間に空白が空いてしまったのと、試験の予約が遅れて試験日が予定よりずれこんでしまったので、この二ヶ月というスパンはあまり当てにならないかもしれません…。
SEO検定1級の合格率・難易度・感想
公式サイトによると、2021年の検定1級合格率は70%とのことです。
以下、受検してみて感じた筆者の個人的な評価になります。
- 難易度 ★★★☆☆
- お役立ち度 ★☆☆☆☆
SEOを教養として学びたい、一般的なSEOの仕組みへの理解を得たい、これまでのSEOの歴史に関する知識を得たいという意味では役に立つ部分もある検定だと思います。
一方で、SEOやコンテンツマーケティングに関する業務で即活用できるようなスキルや施策を学びたい、というのであれば、新しい書籍や識者の情報を取り入れながら、自ら実践していく方が良さそうかなと感じました。
また、出題内容にはあまりSEOとは関連性の薄い内容も含まれており、効果的ではないかなと感じるものもありました。
たとえば「パンくずリストの語源となった童話はなにか」「(特定企業のツール画面を載せ)これはなんの画面か」といったものです。知識としては知っていて損はないかもしれませんが、筆者が求めていたSEOの技術や知識とは関係性が薄く感じられました。個人的な意見ですが参考にしてもらえればと思います。
Webディレクション試験(Web検定 Webディレクター)
「Webディレクション試験」は、総合試験運営サービス J-Testing(株式会社イー・コミュニケーションズ)が主催するWeb検定のひとつとして実施されている検定・試験となります。
この試験は、Webディレクション・Web制作のマネジメントなど、Webサイト・プロダクトの制作にかかわる多くの人が汎用的に参照できる内容となっています。
Webサイト・Webプロダクトの制作における、企画・設計フェーズで必要なディレクターやマーケターの動き、情報共有の仕方やアウトプットの種類などが、専門的とまではいきませんが実際的な内容まで幅広く扱われています。
公式テキストの内容は一般的に流通している書籍などと比べてもわかりやすく、Webディレクター入門者(自分がまさにそうですが)の方は読むだけでも勉強になる・参考になる部分は多いのではないかなと感じました。
Webディレクション試験の試験内容
具体的な試験の項目は以下のとおりです。
- Webリテラシー
- インターネットビジネス
- プロジェクトマネジメント
- Webサイトの企画
- Webサイトの設計
- Webマーケティング
※筆者の受験内容をもとに記載しています
Webディレクションの流れ・アウトプットの種類・プロジェクトの進め方などを広範に扱った試験内容となります。
公式テキストをしっかり読み込み、理解を深めたうえで公式問題集に数回取り組めば、実践的な知識を身につけながら、合格基準の正答率70%を目指して学習を進められるでしょう。
気を付けたいのは、試験で出題される「Webリテラシー」の項目が「Webディレクション」の公式テキストの範疇外であること。
こちらは他のWeb検定の内容から出題されるようです。もっとも、Webディレクター向けの他の書籍や、一般的なWebリテラシーの情報を収集していれば、ある程度は答えられるような内容だと思います。
Webディレクション試験の対策
Webディレクション試験の対策は、「公式テキスト」「公式問題集」で理解を深めることが大切です。
一方で、テキストや問題集の内容を覚えているかというより、実際に理解ができているか・情報収集ができているか、という視点から出題されている内容もあるような印象でした。
公式テキストなどで勉強しておくのはもちろんですが、他のWebディレクション関連の書籍や記事を読んだりすることも結果として助けになります。(筆者の個人的な意見ですが、なかには公式テキスト内にしか答えがない=普段の業務で通用するか疑問符がつく試験もある気がするので、それを考えるとフェアな試験内容だな、と感じます)
資格を取るために、という考えではなく、Webディレクションを学ぶ、という姿勢で日々情報を吸収していれば、試験でも対応できる部分が増えると思うので参考にしてみてください(特にWebリテラシーの項目がそうだと思います)。
Webディレクション試験の勉強期間
個人差があるのと総勉強時間までは測っていないので参考にならないかもしれませんが、
筆者は申し込みから2ヶ月ほどで合格することができました。
テキストで参考になる内容も多く、しっかり情報を噛み砕きながら丁寧に勉強したので、合格だけを目指すのであればもっと短い期間で通過することも可能かなと思います。
Webディレクション試験の合格率・難易度・感想
公式サイトで確認したところ、2021年の合格率は84.7%とのことです。
以下、受検してみて感じた筆者の個人的な評価になります。
- 難易度 ★★☆☆☆
- お役立ち度 ★★★★☆
しっかり時間をかけてテキストの内容を理解し、問題集を何回か解いて出題の仕方に慣れておけば、合格自体は難しくないかなと思います。
一方で、公式テキストには含まれていないWebリテラシーの対策が難しいのが注意事項です。
親切に問題集に例題が掲載されていましたが、詳細な回答や周辺知識についてはわかりません。とはいえ、一般的にWebディレクションやWebマネジメントで求められる最近のリテラシーを把握していれば、答えを予測できる問題も多かったのかなと思います。
試験とはずれますが、特筆したいのはテキストの質で、これは一般にAmazonなどで上位に入っている書籍とも遜色ないくらいわかりやすく使い勝手のある内容だなと感じました(もちろんWebディレクション初級といったレベルにある筆者にとってであり、あくまで個人の感想ではありますが)。
もう一点補足すると、リモートで受験できるのもコロナ禍の現在ではありがたいポイントです。
Web制作への理解を深めつつ、資格取得も目指せるので、気になる入門者の方はぜひチェックしてみてください。
まとめ
以上、会社のスキルアップ支援&資格手当を利用して受検した3種類の資格(Webライティング能力検定・SEO検定1級・Webディレクション試験)のご紹介でした!
手前味噌かもしれませんが、最初にご紹介した通り、これらの書籍代や受検費用はすべて会社に補助してもらえたので、非常に助かりました(その分、逆に「落ちられないな」というプレッシャーを勝手に感じていましたが…笑)。
みなさんもこの記事を参考に、ぜひ資格取得・スキルアップを目指してみてください!