「Wantedly」とは、カルチャーマッチングを重視した新奇の「ビジネスSNS型」採用メディア
インターグで「Wantedly」の運用を開始!
弊社では現在、コーポレートサイトのリニューアルを進めています。その目的のひとつは「採用ページの追加・拡充」です。
もちろん、サイトリニューアルが完了すれば、この目的はある程度達成されますが、別視点からもさらに求職者の方にアプローチしたいということで、「Wantedly」の運用を開始することが決まりました。
弊社のWantedly会社ページはこちらになります。
この採用メディアは、”転職サイト”で検索して真っ先にあがってくる、「エン転職」「マイナビ」「doda」などとはテイストが違います。
今回は、今後の運用を見据えた調査の結果など、「Wantedly」とはどんな採用メディアなのか?ということを、採用者(企業側)の視点で深掘りしてみたいと思います。
「Wantedly」は共感度の高いマッチングに特化するため、条件面の掲載に制限がある
Wantedlyの最大の特徴は、給与・待遇面の記載がNGということです。他にも福利厚生や選考フローも載せることができません。
Wantedlyの公式サイトでも基準に抵触しやすいNG例がわかりやすく紹介されています。
求職者にとって気になるポイントでもある条件面をあえて載せないのは、
理念ベースで、より感覚的なマッチング度の高い採用の機会をつくるためだといえます。
会社の理念・風土・志向・カルチャー・働く人の雰囲気、仕事内容や、目指すビジョンなど、給与などの条件面からはわからない部分から、
会社の本当のいいところを知ってもらう共感型のアプローチに集中できるのです。
こうした、その会社ならではの個性をオープンに打ち出すことで、仕事にやりがいや自己実現を求める若い人材(20~30代)とマッチングを図れるのが、Wantedly最大の特徴となります。
求職者にとっても、プロフィールやポートフォリオを通じて、従来の選考フローにないやり方でアピールしやすい場となっており、相互に能動的なPRが可能といった側面もあります。
また、業種の傾向としては、エンジニア・デザイナー・マーケターなど、特にIT系の企業が多いようです。
Wantedlyは、本当に欲しい人材・入りたい会社・やりたい仕事がバチっと重なり合う瞬間を生み出すための、新しい視点に立った採用メディアだと言えるでしょう。
企業×人材の共感マッチングを重視する「Wantedly」ならではのメリット
引用元:James BongによるPixabayからの画像
では、Wantedlyでは具体的になにができるのか、他の採用メディアと違うところはなにか、という点を考えていきましょう。
大きなポイントとしては、下記の3点があげられます。
- 募集記事を無制限に出せる/掲載料が安い
- 自由でオープンな選考が可能
- SNSに近い気軽さで、企業と求職者がカジュアルにPRし合える
1. 出稿できる募集記事の数が無制限/掲載料が安い
Wantedlyの魅力は、サイト内で、会社紹介のメインページから特定の募集記事まで、すべて自分たちで運用できるということです。
なかでも求人用の記事に関しては、記事数を上限なくいくつでも作成することができます。Wantedlyは月額制のため、これは1案件1記事ごとに費用が発生したり、採用時に費用が発生する他メディアと大きく異なる点です。
必要なタイミングで必要な数の記事、必要な種類の数を作成し、かつそれを好きなタイミングで修正・加筆することができるのです。
見込みの高い記事を残しPVが集まらない記事を削除するなど、試行をくりかえして、より効果的な採用につなげていくことができる媒体といえます。
ありがたいことに運用でやるべきことは公式サイトにもいろいろ紹介されていますし、担当者からサポートを受けることもできます。運用のコツとして共有されている情報はネット上にもたくさんあるので、しっかり運用を続けていけるのであれば、Wantedlyは高い確率で、破格のコスパを誇る採用メディアになりうるのではないでしょうか。
2. 自由でオープンな選考が可能
選考フローの掲載がない、というのも前述した通りWantedlyの特徴のひとつです。
従来であれば、求職者は「応募」「エントリー」ボタンから企業にアプローチすることになりますが、
Wantedlyには代わりに「話を聞きに行きたい」ボタンが用意されています。
このボタンを押すと、「今すぐ一緒に働きたい」「まずは話を聞いてみたい」「少しだけ興味があります」と関心の度合いにあわせて企業側にアプローチすることができます。
いきなり選考に進むのではなく、関心のもたれ方によってまずは気軽に顔を合わせて話すことから始めてみるなど、臨機応変にコミュニケーションの場を設けることができます。
こうしたやり方は、一見遠回りにも見えますが、ミスマッチを防ぎ、モチベーションの高い人材を確保する意味では重要なスタンスだともいえます。
3. SNSに近い気軽さで、企業と求職者がカジュアルにPRし合える
カスタマイズの自由度とも関係してきますが、企業は募集記事のほかに、ブログ投稿のような「ストーリー」記事を作成することができます。
既存の「ストーリー」記事を見ても、会社のイベント、オフィスの様子、所属するメンバーの経歴や声がわかるインタビュー記事、会社の組織・設備・制度のご紹介、などなど、その内容は多岐に渡ります。
会社のいいところを強く押し出して見る人を引き込むことも可能な一方で、なんでもないような情報も、潜在的な求職者に好感を持ってもらうための一助となることは間違いありません。
同様に、求職者のプロフィール欄も入力の自由度が高いです。ポートフォリオを設定することができるので、企業はそこから必要なスキルや経験を確認することができるでしょう。
Wantedlyは、FacebookやTwitterをはじめとする多くのSNSアカウントと紐づけができることができます。求職者にしてみると、これまでの実績や経験を企業と共有しやすい、というメリットになります。
企業側からも、こういった個人の情報を頼りに、「スカウト」機能を利用して人材に逆PRをかけることができます。
こうしてみると、Wantedlyでは、お互いがオープンに情報を持ち寄ることで、全員がより望ましい成果を期待できるような、建設的な仕組みが機能しているように見えます。
「Wantedly」では、どんな運用をすれば効果的?
引用元:mohamed HassanによるPixabayからの画像
以上を踏まえて「Wantedly」ではどのように会社ページや募集記事を運用していけばよいのでしょうか?
実際にWantedlyを有効活用できたという事例や、Wantedlyの担当者の方から伺った話をもとに、現時点でのポイントをさらってみました。
- 募集記事やストーリー記事の投稿数を増やしたり、
会社情報を充実させることで、Wantedly内の企業評価である「ランキング」を上げ、検索時に上位表示されやすくする。 - 記事の投稿をできるだけ高頻度で行い、新しい情報を提供することで、常に求職者の目を引きやすいように努める。
- 求職者が募集記事を探すとき、給与や待遇で絞りこめないので、キーワード検索が多用される。募集の目的や、来て欲しい人材の志向にあったワード設定を行い、複数パターンの記事を作りながら効果的な記事を剪定していく。
- 企業のカルチャーにあった情報の打ち出し方を決めて、マッチング度の高い人材にPRする。
例えば、社員の顔出しの写真を多用してカジュアルな雰囲気を演出する、凝った構図やデザインの画像を多用してスマートでクリエイティビティな社風を強調する、など。
まだまだ運用はこれからなのでなんともいえませんが、今後、以上のようなポイントに注意して、マッチ度の高い人材を見つけていけたらと思います。
特に、記事作成に関して数の上限なく作成することができるのはWantedlyならでは、他のメディアではできない特徴なので活用したい部分ですね。
トライ&エラーも含め、弊社なりの最適解を導き出せるよう、今後とも採用・広報に力を入れていきたいと思います!もし少しでも興味がある方は、(まだまだ未完成ではありますが)弊社Wantedlyのページも、ぜひ覗いていってください。